#自分の嫌いなところ ( #1か月書くチャレンジ DAY 11 )
登場人物
あきよし 男・R大学文学部現代アメリカ小説学科1年生 どこに行くにも紺のブレザーいわゆる紺ブレを羽織って出かける。それが彼にとってのアメリカっぽいことだから。
ちか 女・R大学文学部現代アメリカ小説学科1年生 文学部に入った理由は、ほんとはマスコミ学部新聞学科に入りたかったのだが、試験日を間違えて受験した試験が文学部だったから。アメリカ小説学科に合格したが、彼女はアメリカの小説をひとつも読んだことがなかった。
あきよし「なにやっても中途半端なところが、もう自分でも嫌になっちゃってる」
ちか「なに突然、それって自分の嫌いなところってこと?」
あきよし「そう言えばそうだが、そうじゃないって言えばそうじゃない」
ちか「なにそれぜんぜんわかんない、っていうかそれ中途半端だよ」
あきよし「だからそういうところが嫌なんだよ。
ちかちゃんは、自分の嫌いなところってないの?」
ちか「ないよ」
あきよし「えっ、ほんとにないの?」
ちか「ないよ、、、っていうか、ちかは自分のことが好きなの。
あっそうそう、昨日はてなブログをなんとなく見てたら、ちかとおんなじこと感じてるなぁって思ったブログがあったの。
これ、あきよしも読んでみなよ。
え〰と、あっ、これこれ」
あきよし「わかった、読んでみる。
ところで、今日はなにするんだっけ?」
ちか「え~、あきよしが声をかけてきたんじゃない!
課題レポートちょっと手伝ってくれないって」
あきよし「あっ、そうだったね。
もう、今日のバイトでほんと嫌なことばかりだったからさ、それで頭いっぱいなんだ。
よし、切り替えよう。
で、レポートのテーマってなんだっけ」
あきよし「マクルーハンって何?人の名前?」
ちか「知らないっ!
もう眠くなってきたらzoom切るね。
バイバイ」
あきよし「さようなら、そしてこんにちは」
脚注
カート・ヴォネガット「チャンピオンたちの朝食」のなかで、キルゴア・トラウトがアート・フェスティバルで講演をする予定のテーマである。
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