ブーフーとブールのあいだ

between boohoo and Boole

「これって常識なっ!!」(#1ヶ月書くチャレンジDAY19)

 

今日のお題は、#自分があまり賛成できない常識です。



「常識」という言葉の使われ方そのものに僕はあまり賛成できません。



「そんなの常識だろ」

 

「おまえは常識も知らないのかよ」



こんな風に言われると、たいがいの人は次のように思っちゃうのでは?

あるいは、口に出して言っちゃう。




「うるせーよ」

 

「知るか、○×!」

 

「そんな言い方ないだろ」

 

「うわぁ、落ち込むわ」




このやりとり、、、不毛でしかないよね。




不毛とは、

 

1 土地がやせていて作物や草木が育たないこと。また、そのさま。2 なんの進歩も成果も得られないこと。また、そのさま。

出典:デジタル大辞泉小学館



だから、僕は「常識」という言葉は使わなくたって良いと思っている。




でも、「常識」という言葉が格好良く使われることもある。



たとえば、こんな場面、

松本大洋さんの代表作「ピンポン」1巻より、



ペコ「スマイルはァ ピーナッツ派? キャラメル派? どっち?」

 

スマイル「んー キャラメル。」

 

ペコ「だろっ! これって常識なっ!!」

 

ペコ「ところが近所のコンビニときたらピーナッツっきゃ置いてねえの。やんなっちゃう」

 

チョコボールはピーナッツとキャラメルどっちが好き?という会話をペコとスマイルが授業中に交わしている場面です。2人ともキャラメルという点で嗜好が一致し、それを「常識なっ!!」という言葉で表現している。このときの「常識」は相手を傷つけない。お互いの共通点を確認し、絆を深める役割を果たしている。

 

「常識」という言葉が格好良く、クールに使われている場面だ。

 

だた、このとき第三者が登場して、たとえばアクマあたりが「いや、オレはピーナッツだ」なんて言ってきたりすると、「アクマ、おまえは常識を知らない」なんて言葉が出てきそうでもある。使われるシチュエーションで、同じ「常識」という言葉があっという間に人を疎外する言葉に変わってしまう。

 

「常識」という言葉は、だいたいにおいてディスり言葉になりがちだ。そんな「常識」という言葉が格好良く使われている場面として「ピンポン」の一場面を紹介しました。ほんと、さらっと格好良い場面ですね。

 

「ピンポン」にはこれ以上にしびれる場面がいっぱい詰まっています。

僕の大好きなマンガのうちの一つ。

 

 

「常識」という言葉を格好良く使おうぜ!

 

 

ちなみに、ペコもスマイルもアクマも「ピンポン」の中にでてくる登場人物です。

社会人だって「ピンポン」を読めば人生に刺激を受けるよ!