僕の1番の後悔は37歳のときの転職(教訓あり)
問い これまでで1番の後悔は何ですか?
答え 37歳の転職
転職前
僕は37歳の転職まで人材派遣会社の営業の仕事をしていた。
僕の勤めていた会社のメインは事務スタッフの派遣。事務スタッフがほしいという会社に対して、うちの事務スタッフを使ってくださいと提案をする仕事。
当時派遣業界はイケイケであったが、2008年リーマンショックを機に派遣業界も成長に陰りが生じていた。
僕は、家族を養う父親として、パパとして、もっともっとがんばって給料をもっともっと増やしていきたい一心であった。当時、息子は4歳になるころ。
幼稚園のパパ会に参加するも、格好良い車に乗ってくるパパや、格好良い服を着たパパをみて、自分もそうなりたいなって。
躊躇なく買いたいものが買える財力がほしいなあ。家族がほしがってるモノを買ってあげたいなあ。
こんな気持ちに犯されていたから、今の仕事もマンネリで面白くなく感じ、なにより給料が増える気がまったくしない状況から抜け出したく転職をした。
フルコミッション(完全歩合制)の世界へ
37歳の時、僕は外資系生命保険の営業へ転職した。
なぜ、外資系生命保険の営業に転職したのか。
ひとつには、生命保険の価値に気づかされたから。僕は、息子が生まれたときはじめて生命保険に加入をした。そのとき、なぜ生命保険に加入するのかっていう話に父親として、パパとして心動かされたから。もし仮に僕がひょんなことになったとしても残された妻や子どもが困らないように。こんな価値あるものをすすめる仕事はきっとやりがいあるはずってね。
ひとつには、あなたの頑張り次第で年収1000万も実現します、というフルコミッション(完全歩合制)の仕組みに惹かれたから。さきにもお話ししたとおり、当時の僕は給料をあげたくてあげたくて仕方がなかった。
結果は、、、、
1年で完膚なきまでに打ちのめされた。
惨め(みじめ)
あなたの頑張り次第って言うけど、そもそも僕には営業スキルなんてなかったことを忘れていた。
僕の営業スタイルは、極端な言い方をすると「保険に入ってよ!」スタイル。人と会うなりいきなり「保険に入ってよ」って言ったところで入るわけが、ない。でも当時はそんなことすら気づかない。いや気づいていたが、自分の給料を上げたくて、上げたくて、自分のことばかり考えていた。
その結果、会う人がいなくなってくる。
住宅街を飛び込み営業をする。
一軒一軒をまわって飛び込み営業をしたことがありますか?
今日はどこ行こうかって途方にくれる。
給料が上がるどころか毎月下がる一方。
お昼は公園で280円弁当を食べる。
お給料が5万円を切ってくる(もはやお給料じゃない!)
休みの日も、こんなダメな父親なんてサイテーなんて思って自己嫌悪ループ。
ほんと、惨めでしかない。
教訓
お給料を上げたい、その本音も実は格好つけたいだけの気持ちで、この仕事につけば自然とお給料もあがるだろう、て思って転職をした。そんな転職うまくいくはずがない。
営業というのは、自分のことばかり考えていたら何も売れない。売れないどころか自分の周りから人が離れていく。
転職を考えるとき、大切なのは自分の本音と向き合うこと。なんとなく本音って、それらしい建前で隠してしまい、自分でも見えないようにしたりしてませんか。
でも、大切なのはその行動の本音は何ってこと、それをちゃんと文章で書いてみることをおすすめします。その際、次の本を読むとよいでしょう。本音と向き合うことの大切さを説いています。
一発当てる、なんてことはこの世には存在しないと思え。これが、僕の後悔ばなしの最大の教訓です。
おわり。