「失敗から学ぶ」って本当にできてる?
僕は普段レストランでホール接客担当として仕事をしています。
今日は常連のお客様のご注文を間違えてしまい、途中でホール担当から外されてしまいました。
このとき、最初に僕が感じたことは何だか分かりますか。
「これで自分の評価が下がる~」、「もうダメだ~」っていう感情で頭がいっぱいになりました。
高校時代の球技大会を思い出しました。
サッカーの試合でキーパーをしていました。相手チームがセンターライン付近から蹴ってきたロングボールの軌道を僕は見誤り、そのボールは決してシュートではなかったのですが、ラッキーゴール的に点数が入ってしまいました。ボールに手を触れることすらできず、またそもそものキーパーとしてのポジショニングも余裕ぶって前寄りに位置していたというかっこ悪さもあり、非常にバツの悪い思いをした思い出があります。
このときも「みんなからの評価下がる~」、「あ~もうダメだ~」っていう感情でいっぱいになり、それ以降の試合のことなんて何も覚えていません。
結局、先のラッキーゴールが決勝ゴールとなり、僕のチームは負けてしまいました。
何を言いたいのかっていうと、
ミスをしたときの感情が高校時代から30年経った今でもなんら変わりばえがしていないっていう自分に気づかされたことです。
社会人になってからは、失敗したときなんかはお酒飲んで忘れようとさえして、これじゃ、人生うまくいくわけない。
人生の後半戦に入ろうとしているなかで、僕はようやく人生がうまくいっていない理由に気づきました。
多くの成功者は失敗から多くのことを学んでいます。それにまつわる成功者の格言もたくさん存在しています。僕もそうした数々の格言を読んできました。
たとえば、ビル・ゲイツ氏は次のように言っています。
「失敗したら落ち込んでいる場合ではなく、いちはやく失敗の原因を探ることが大事」
(『思考スピードの経営 デジタル経営教本』(日本経済新聞社、1999年)より)
今日のミスの件で言うと、お客様の過去の注文履歴を必ず確認をして、いつもと違うご注文の場合にはその旨をお伝えして確認をとる、という行動をすること。
別にとりたてて難しいことではない。でも明日から必ず行動するという決意が必要。そこで手を抜いてはいけない。やり続けることに責任をもつこと。それが今回の失敗から学ぶべきこと。
失敗から学ぶってこと、簡単そうに見えて難しい。その要因は自分の感情に引っ張られてしまうから。だからといって、もう同じ過ちはごめんだ。ようやくそのことに気づかされた話でした。
だれかが言ってそうな格言風の言葉で締めくくりたいと思います。
失敗から学ぶことができれば、それはもはや失敗ではない。だから落ち込む必要なんて何ひとつない。失敗から学んだことを行動する勇気を持て。