「ノアの箱舟」へのオマージュ
ノアの箱舟が映画になりました。すごいスケール!
いつの時代も「ノアの箱舟」は作家たちの創作意欲をかきたてるものがあるんですね。
というわけで、ノアの箱舟から着想を得た小説を取り上げてみたいと思います。
カート・ヴォネガット『ガラパゴスの箱舟』
- 作者: カートヴォネガット,Kurt Vonnegut,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/10
- メディア: 文庫
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まさに昨日、当ブログで紹介しました小説です。どうぞこちらをご覧ください。
人類の不朽の名作「箱舟」とダーウイン「進化論」のヴォネガット的化学反応 / 「ガラパゴスの箱舟」 - ブーフーとブールーのあいだ
ジュリアン・バーンズ『 10½章で書かれた世界の歴史 』
英国人作家ジュリアン・バーンズによる1989年発表の小説。「~世界の歴史」とありますがこれ小説です(笑)。
第一章「密航者」という章でノアの箱舟の物語が取り上げられています。ノアの箱舟で「密航者」?まずこれだけで思いっきり興味惹かれますね。そして実は、ノアという男は、、、おっと、これ以上はネタバレになりますのでいえません。
この第一章だけでも十分に面白い!そして、もちろん第一章が面白ければ残りの章も思いっきり楽しめます。
ところが、白水社から出ていたこの本、今はもう絶版のようです。アマゾンマーケットプレイスあるいは図書館でぜひ手にしてみてください。面白いから!
- 作者: ジュリアンバーンズ,Julian Barnes,丹治愛,丹治敏衛
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 新書
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安部公房『方舟さくら丸』
安部公房による1984年の作品。
現代の方舟物語。この物語は、いったい誰を乗せようか?というのが大きなテーマとなってきます。安部公房と米作家カート・ヴォネガット、う~ん、なんだか2人は似たようなところがありますよね。生年もほとんど同じだし(安部公房1924年、ヴォネガット1922年)って、ぱっと思いつくのはそんなことぐらいなのですが、いやノアの箱舟から着想を得ているというところも似てますよね。二人の作家をいろいろ比較してみると面白いかもしれない。きっと大学の研究などで取り組んできた方はたくさんいるんではないでしょうか?私の老後の楽しみが増えました。
まとめ
いかがでしたか?
ノアの箱舟から着想をえた物語はもっともっとあるかもしれませんが、とりあえずこれまでに読んだことのある本からピックアップしてみました。ほかにも何かおもしろい本があればぜひ教えてください!!
ここまできたらラッセル・クロウ主演「ノア 約束の舟」観にいこうかしらん。